2005年3月19日から営業運転を開始した小田急の新型ロマンスカーVSE
その鮮麗されたスタイルで、鉄道ファンのみならず、一般の方からも抜群の注目度を浴び、関連グッズも多く発売されていますが、2005年7月。新たなグッズが2種類発売されました。
「Bトレイン」(写真左)と、「DVD」(写真右)です。
まず「Bトレイン」
これはNゲージサイズの縮尺で実車を忠実に再現した模型に近いおもちゃです。
ただNゲージと違うのは、1両の長さが短くデフォルメされている点と、組み立て式になっていること。
Bトレインは2002年から、玩具店や模型店で中身が見えないブラインドパッケージとして、これまでに多くの種類が発売され、私も発売当時は年甲斐もなく、相当な数を買ってしまいましたが、ブラインドパッケージのため自分の欲しい編成を揃えるのに相当な投資が必要なこと、シリーズが拡大するにあたり、欲しいと思わせる車両がなくなってきたこと、出来上がった車両を飾るスペースがなくなってきたこと。購入したのに作っていない車両が増えすぎたこと等が原因で、「Bトレイン」熱はすっかり冷めていたのですが、VSEのBトレインが発売されるとなると話は別です。
私を鉄道好きにさせた主原因は、子供のころ家の近所をオルゴールを鳴らしながら走っていたロマンスカーです。
今は小田急沿線を離れて暮らしてますが、往年のロマンスカーを復活させたVSEへの想いは大きく、そのBトレインなら手元においておきたい。更にVSEのBトレインは、実写同様忠実に連接台車を再現していて、その構造が今までのBトレインとは大きく異なる。
そんな想いが交錯し、発売日(2005/07/27)の朝。通勤途中に小田急新宿駅に立ち寄り、1箱(2100円)買ってきました。
家に帰って早速作り完成したのが上の写真。連接構造のため、従来のBトレインと組み立て方が違う箇所があり、製作には1時間ほどかかってしまいました。
最近のBトレインにありがちなパーツの組み合わせが良くない部分が数箇所あり、ちょっと苦労しました。
先頭車と2種類の中間車の3両編成で、ロマンスカーアテンダントの人形が1体(4種類ある)がついています。
注目の連接構造は上の写真のできばえ、ちょっと車両間が開きすぎている感じもしますが、カーブさせて飾るとなかなか良い感じです。
連結をはずして見たのが、上の写真。 先頭車だけは台車が2つありますが、中間車は台車が1個だけで、方側は隣の車両にのせるイメージで特殊な連接台車を表現しています。
Bトレインの特徴であるパーツを交換すればNゲージ化では、この先頭車の台車をモーター付にするようです。
ただこの製品。ちょっと残念なのは、ロマンスカーのもっとも大切な顔が、組み立てパーツのためあまり美しくないことでしょうか?
組み立てたことがはっきりとわかるほど、先頭部分に切込みが入ってしまっています。
見る角度(正面から)によっては、この切込みが気にならなくもないのですが、全体の出来を左右しかねない顔の部分はもう少し何とならなかったのかと、悔やまれます。
写真奥に写っているのは、カプセルプラレールですが、一体整形なのでデフォルメされているとはいえ、非常にきれいに仕上がっています。
2100円というBトレイン至上最高金額で発売するのなら、ロマンスカーアテンダントのフィギュアをつけるよりも、この先頭部分の形状をもう少し美しくまとめてもらいたかったなと、1消費者として切に思いました。
もっとも模型マニアの方は、この切込みをパテ等で埋め、きれいに再塗装される方もいらっしゃるのでしょうが、私にはとてもとてもできません。
このままパソコンの近くに飾っておきたいと思います。
Bトレインが長くなってしまいましたが・・・・ 次に「DVD」
正式なタイトルは「密着!小田急ロマンスカー50000形VSE誕生の記録/運転台展望」となっており、2枚組みの構成です。(2005/07/21発売)
1枚目のVSE誕生の記録は非常に貴重な映像が満載で、ロマンスカーファンにはお勧めです。
VSEは車両完成後のプレス発表まで、一切この車両について製作中の写真や精密な完成予想図を公表せず、ベールに包まれた車両でした。
もちろん完成後も、製作中の写真や映像を見ることがなかったのですが、このDVDでは、その製作中のVSEの映像が収録されており、非常に興味深く見ることができました。
そのほか、完成車両を日本車両豊川製作所から小田急線への運ぶ甲種回送映像、営業前の試運転中の車内外の映像など、一般の人がまず見ることができない映像が90分も収録されて、見ごたえ十分です。
2枚目は、運転席から撮影された展望映像。
喜多見電車基地→新宿への回送。新宿から箱根湯本までの「スーパーはこね13号」が収録されています。
映像にはすれ違う列車の列車番号。通過駅の表示があるだけのいたってシンプルな構成。
正直私はあまり面白くないなと思ったのですが、複々線の工事による沿線風景の変化、まもなく引退を迎えようとしている通勤電車9000形が新宿よりで結構すれ違うなど、記録としては貴重なものになっていくのかも知れません。
そのほか特筆すべき点として、VSEで復活した補助警報音(ミュージックホーン)は、駅出発時にしか使用しないと思っていたのが、本厚木以西では走行中も1フレーズだけですが数回使われていたことに、昔のロマンスカーを知る世代としては、ちょっと感激してしまいました。
ところで、このDVD。
2005/07/21の発売時は2枚組みですが、1ヵ月後の8/21には、それぞれが独立した形態のものが発売されます。
展望映像にあまり興味のない私は、8/21の発売を待っても良かったのですが、少しでも早く見てみたいという気持ちから、発売もとの営業戦略の罠に、罠とわかってはまってしまいました(笑)
小田急新型ロマンスカー 密着!小田急50000形VSE誕生の記録/運転台展望
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