今でも乗れる昭和の鉄道
昭和が終わって今年で20年。
鉄道の世界でも周りを見渡すと平成になってから登場したものばかりが目立つようになってきました。
私も18歳のときに昭和から平成の時代の切り替わりを迎えたので、昭和時代の鉄道に懐かしさを感じる世代でもあります。
この本では、平成20年の現在でも昭和を感じることが出来る鉄道について、「車輌」「列車」「施設」「サービス」などに分類し掲載されています。
掲載記事からいくつかの項目を並べてみると・・・・
「車輌」地方私鉄で第2の人生を送る大手私鉄の車輌
「列車」総武線に残る113系の新聞輸送専用列車
「施設」京成のトンネル駅の遺跡訪問
「サービス」昔ながらの立ち売り駅弁
などなど
そのほか、全国に残る硬券の販売駅や、昭和の時代から現在まで継続的に販売されている駅弁などがリストアップされていて、その筋に興味のある方には貴重な資料になるのではないでしょうか?
筆者の小牟田哲彦氏は、これまでに「鉄馬は走りたい(南北朝鮮分断鉄道に乗る)」「 アジアの鉄道の謎と不思議 」という外国の鉄道をテーマにした鉄道本を発行してきた方らしく、この「今でも乗れる昭和の鉄道」でも
海外に残る昭和の鉄道を取り上げているところが特徴的です。
台湾や中国に残る日本式駅舎や、今も走り続ける満鉄時代の車輌。アルゼンチンで活躍する旧丸ノ内線の車輌等を取り上げているほか、私もお気に入りでこのサイトでも何度か紹介している台湾の旧型客車も、日本風の時刻表を沿えて紹介されています。
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