海外鉄道本紹介「将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情」
北朝鮮の鉄道ってどうな感じなのだろうか?
歴史・現在の政治的な背景を無視して、海外の鉄道が好きな人間として、全く興味がないと言えば嘘になるでしょう?
北朝鮮に鉄道があることは知っていても、現状の情勢からは、入ってくる情報は少ないです。
平壌と北京、モスクワを結ぶ国際列車が存在していることや、この本のタイトルにもなっている将軍様が国内視察や中国訪問時に使用する専用の列車があることは知っていても、その詳細を記したものを見ることはあまりなかったかと思います。
この本はそんな北朝鮮の鉄道に的を絞った詳細なレポートです。
将軍様専用の「1号列車」の編成紹介やこれまでの運行ルートの記録はもちろん、国内の詳細な路線図、北朝鮮内で活躍しているほとんどの車両について触れられています。
最初は興味本位でページをめくっていたものの、戦前の日本のSLがまだ活躍していることや、直流電化の国なのに、交直流電車を開発していたことなどが紹介されており、この本の詳細なレポートには驚くばかりです。
また付属のDVDには、まず見る機会がない北朝鮮の車窓風景が収められており、以外にも近代的な電化設備が整っていることに驚かされました。
1900円と少し値が高いですが、納められている内容をみると十分納得の価格ではないでしょうか?
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