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2006年12月26日 (火)

JR東日本の中央線に今日登場した新車「E233系」を動画で撮ってみた!

E233

今日(2006/12/26)、JR中央線に新型通勤車両E233系がデビューしました。
中央線にとっては、現在の201系以来、約25年ぶりの新型通勤車両で、約1年かけて全車両がこのE233系に置き換えられます。
そんなわけで、今日はまだ1編成しかデビューしていない珍しい車両ですが、今後凄い勢いで増殖をはじめ、あっという間に、そして気がついたときにはこのE233系しかいないということになってしまうのでしょう・・・

私は乗り鉄派なので、あまり通勤電車には興味はないのですが、中央線の武蔵境駅は自宅から2番目に近い最寄り駅で、月に何度か利用させていただいている路線。
その路線に登場した新型通勤電車ということで、今日の帰宅時に「神田駅」と「中野駅」でビデオに収めてきました。

「動画」をダウンロード


【関連記事掲載サイト】
TOMOの鉄日誌: 主役交代!中央快速線の新車E233系が本日デビュー
Kaz-T's blog レインボーライン: 中央快速線 E233系デビュー
THE diary from 5丁目 マニ活日記vol,161 中央線新時代の幕開け  E233系営業運転開始!

2006年12月23日 (土)

熊本電鉄5000系の動画が完成!

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[北熊本駅で佇む最後の現役5000系2両]

先週末、九州に行ったついでに熊本電鉄を尋ねました。
目的は全国で唯一現役で活躍している元東急5000系に乗ること。そしてビデオ撮影をすること。
この5000系は昭和29年に登場し「青ガエル」の愛称で親しまれた日本の鉄道史上、の名車のひとつであると思います。

東急では登場当時、渋谷-桜木町を結ぶ看板列車として扱われ、晩年では大井町線などで活躍しましたが昭和61年までに全車が引退しました。

しかしながらこの5000系のサイズは地方の鉄道にマッチしていたようで、福島電鉄、長野電鉄、上田交通、松本電鉄、岳南鉄道、熊本電鉄に譲渡され、第2の人生を歩みました。
現在はこの熊本電鉄以外の地方鉄道からは引退してしまい、この熊本電鉄に残った2両が唯一の生き残りとなっています。

東急での現役当時と違い、1両での運転を可能とするため、妻面側にも運転席が増設されましたが、2年ほど前から東急時代の緑一色となり、東急時代を思い出させる姿で活躍をしています。

熊本電鉄は多くの地方鉄道と同様、乗客の少なさから経営が厳しくなっており、52年間で連続赤字を計上しています。
生き残り策として、熊本市電への乗り入れ、LRT化の計画を模索していますが、この計画が軌道に乗らない場合は、熊本電鉄そのものの存続も危険な状態です。

このビデオを機に、多くの方が唯一生き残った5000系を尋ねるきっかけとなり、さらにそれが熊本電鉄の増収の一環に繋がって頂ければ幸いです。

【ビデオ】
今回は16:9(ワイド画面)で製作しました。35カット(9分37秒)
「熊本電鉄5000系」のビデオを見る


【熊本電鉄5000系を扱っているサイト】
熊本に残る元東急青ガエル5000系(コウさんのコウ通ブログ)
わいまブロぐ -ymaBLOg- - [熊本電気鉄道・熊本市交通局] 熊本出張(3日目)
Kaz-T's blog レインボーライン: 最後の「青ガエル」 熊本に健在!

2006年12月10日 (日)

台湾の駅弁(台鐵便當)と幻の駅弁

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台湾旅行中、いくつかの場所で駅弁のような弁当を売っている光景に出会いました。
台湾鉄路で一般的に売られている弁当は「台鐵便當」と呼ばれる写真のお弁当。
昼時になると各駅の台湾鉄路直営売店や自強号をはじめとする各列車の車内販売で発売されます。
このお弁当の名称は「台鐵便當」のほか、「鐵路餐盒」「鐵路便當」等とも呼ばれているようです。
値段は60元。日本円で約210円。ペットボトルのお茶が20元(約70円)の物価と考えても実にリーズナブルです。
この「台鐵便當」は、列車内には台鉄のマークが入ったダンボールで積み込まれ、車販のワゴンにはこの弁当しか積まれていなかったと思います。

表紙に使用されている列車は、2007年から運行を開始する予定の「太魯閣(タロコ)号」
JR九州の「白いかもめ」や「白いソニック」の技術を使用した日本製の車両で、西部幹線の台北(樹林)-花蓮間に投入され、同区間の大幅なスピードアップに貢献するようです。
「太魯閣(タロコ)号」が表紙ということで、空き箱を持って帰りたかったのですが、容器は全体で一体構造となっており中のお弁当も、脂っこく匂いもきついものだったので、持ち帰りは諦めて、写真だけで済ませました。

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さて気になる「台鐵便當」の中身ですが、排骨飯と呼ばれる台湾での一般的なもの。
下にひかれたご飯の上に、排骨とゆで卵それに高菜が添えられています。排骨は非常に脂っこいもので、これには少し異国を感じましたが、値段の割には結構おいしかったです。
ただあまりの脂っこさに、1度食べれば3日は求めないかも知れません(笑)


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ところで、台湾には「幻の駅弁」なる「懐旧便當」というものがあることを、成田から台北に向かう日本アジア航空の機内誌(アジアエコー)の台湾最新情報局の特集記事で知りました。
この記事によると「懐旧便當」は、新宿の京王百貨店で開催されている駅弁大会で2002年2003年の目玉商品として準備されたが開店と同時に品切れてしまったとのこと
この弁当は布製の手提げ袋に入っており、中はレトロなステンレス製の丸型弁当箱。手提げ袋と弁当箱には懐かしい鉄道駅の風景が描かれています。
肝心の弁当は、「台鐵便當」と同様の排骨飯。ただしご飯はザーサイとチンゲン菜と桜エビのオリジナル混ぜご飯とのこと。
台北駅では台湾鉄路直営売店で11:30から、1個300元(約1,100円)で販売するが、1日の販売量は10~20食程度とのこと。
台北駅のほかに、高雄、台中、花蓮の各駅でも販売されると記載がありました。

これは今回の台湾滞在中に何とか手に入れたい!
そう意気込んで、2日目の昼ごろ。平快に乗って訪れた「花蓮駅」でちょうど11:00ぐらいの時間を迎えたので、この幻の駅弁を探したのですが、駅の中にはセブンイレブンしか見当たらず、ホーム内の売店も覗きましたが。見つけられませんでした。

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翌日「台北駅」に戻ったのは11:00ごろ。
まずチケット売り場と同じフロアにある台湾鉄路直営の弁当売り場を探し当て、中を覗くと店内の中央に置かれた大きなワゴンの中に「台鐵便當」を中心に数多くの弁当が並んでいました。しかしながらそのワゴンの中には目指す幻の弁当「懐旧便當」はありませんでした。
ところが、ふと目を壁側にやると、そこには日本アジア航空の機内誌でみた幻の駅弁「懐旧便當」の容器が・・・・
更には蓋だけが10枚近く並んでいるではありませんか!
蓋の絵柄は毎年変わるのか、それともスペシャルバージョンなのか、全ての絵柄が違っていました。
そしてそのずらりと並んだ蓋の脇に、ありました!幻の駅弁「懐旧便當」が!!!!
でももしかしてサンプルかも?
そう思って弁当の入った袋を手に持ってみると、ずしりと重くあきらかに中身入りです。
でもほかの弁当と違ってワゴンの中に入っていなかったので、ちょっと不審に思い幻の駅弁を手に持って、レジのおばさんに「これがほしい!」と訴えました。
しかしながらおばさんは困ったように、中国語で何かを言っています。こちらは中国語がわからないのでお互いに困っていると、その様子をみた現地の中年夫婦の方が英語で、「それはスペシャル弁当で、今日の販売分は終わっている」と伝えてくれました。
私が手に持っている中身入りは多分予約分なのでしょう・・・・。このときは諦めて台湾鉄路直営の弁当売り場を後にしたのですが、このときにレジのおばさんが、レジの脇においてあるダンボールの方をみて何か言っていたのが気になりました。

その後、台北駅のチケットカウンターに並び、当日の台北→彰化の自強号と彰化→台北の復興号のチケットを入手した後、諦めきれなかったのと、さっきのおばさんの仕草が気になって、再度台湾鉄路直営の弁当売り場を覗きました。
するとどうでしょう。さっきまではワゴンの外に並んでいた幻の駅弁が3個、なんとワゴンの中に移動しているではありませんか。
これはもしかして買えるってこと?
そう思って、さっきと同じように接客の合間、手が空いたおばさんに向かって、「売ってくれるの?」とたずねると、またまた困った様子。
ところが今度はどこかに電話してくれて、何かを聞いている。
もしかして予約分を売ってもよいものか、どこかにたずねてくれているのだろうか?そう思いながら電話が切れるのを待っていたが、結果はNGだった。
でもおばさんは、「中身はなくてもよいならある」というような仕草をして、レジの脇にあるダンボールから取り出したのが、幻の駅弁のステンレスの弁当箱だった。
中身がないかどうかわからないので、あけて見せてもらうと本当に空っぽ(笑)
でもこれで十分。「OK!OK!」と言って売ってもらいました。

中身はないものの、布製の手提げ袋、2段になったステンレス製の弁当箱。それと台鉄マーク入りのオリジナルの箸がセットになったものを、200元(約700円)で購入しました。
もちろん中身つきで、弁当を食べたかったけども、旅行者で日本に容器を持って買えることを考えれば、中身なしのほうがベストだったのかもしれません。
この幻の駅弁の空容器が、今回の台湾旅行の唯一の自分へのお土産となりました。


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ところで、この幻の駅弁を売っている台湾鉄路直営の駅弁売り場の横には、なんと同じく台湾鉄路直営の鉄道グッズを販売する売店があります。
残念ながら私が訪台し、台北駅を訪ねた2006年11月24~25日はどちらも閉店していましたが、12月は開店しているとの情報もあります。
閉店している店内を見ると、自強号の模型や駅員さんか乗務員さんをデフォルメしたストラップ等が見えました。

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<関連記事>
臺灣的鐵路便當事情(台湾の駅弁について)
台湾の駅弁
駅弁資料館 台湾の記念駅弁

2006年12月 5日 (火)

台湾新幹線 台北駅 2006/11/25撮影

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本来の計画なら、昨年10月に開業していた台湾新幹線。
その後今年の10月に予定が1年変更され。これが更に、乗客は乗せないまでも開業式を今年の12月7日に実施する。その予定すら延期され、いったいいつ開業するのか解らなくなってしまった台湾新幹線。

そんな台湾新幹線「台北駅」の現在の様子を今回の旅行でいくつか収めてきました。
この新幹線「台北駅」は、ほかの駅に比べ工事が遅れていた関係で、開業時には使用されずに、新幹線はひとつとなりの「板橋駅」を始発駅とする計画でしたが、開業が遅れに遅れている関係なのか、私が訪ねた2006年11月24日にはほとんど完成しているように見えました。
チケット売り場には人の姿があり、自動販売機や自動改札にも電源が入っている状態。
まるで始発前か、何らかの理由で、たまたま新幹線の運転がされていないのでは?と思わせるほどの雰囲気でした。

11月30日には内外のマスコミ関係者を試運転列車に招待した台湾新幹線。
ひとりのファンとして開業を楽しみに待ち、開業後はまたビデオを持って台湾をたずねたいと思っています。

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2006年12月 3日 (日)

台湾の乗り得列車 復興号 (動画付)

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↑台北駅で乗客を迎える復興号

台湾は列車の種別に乗車券の値段が異なっています。
日本のように特急に乗るなら、乗車券+特急券という仕組みではなく、特急に乗るなら特急用の乗車券が発売されていると思ってください。

台湾では列車の種別が大きく分けて3種類あり、日本の特急に値するのが「自強号」、急行に値するのが「キョ光号」、そしてそのほかが普通列車となっています。
この普通列車の中には種別がいくつかあり、ずばり「電車」という通勤型の車両を使用した列車。先に紹介した旧型客車を連ねた「平快」、更には「平快」でありながら、冷房付の「冷気平快」などが存在します。

この「電車」「平快」「冷気平快」は、普通列車なので座席の指定はありませんが、この3種類の列車と同じ料金で乗車でき、しかも全席指定席となっている長距離準急に値するのが、今回紹介する「復興号」です。

「復興号」は基本的に西部幹線だけに存在する準急並みの列車ですが、台北-高雄などの長距離の列車も存在します。
座席はビニールながらも転換リクライニングシートで、結構快適です。
スピードも決して遅いということはなく、私が乗車した彰化-台北間の約200Kmで後続の自強号などに抜かれることもありませんでした。
この設備とこのスピードで、普通列車料金とあれば結構乗り得な列車ではないでしょうか?
客車列車好きな私としては、結構気に入った存在です。
でも座席を指定されるよりも好きなところに座ることのできる「平快」がベストかな・・・

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↑復興号の車内の様子

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【動画】「復興号」をダウンロード

2006年12月 2日 (土)

自強号の動画完成!(台北-彰化)

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先週末、台湾で撮影してきた動画の編集、作品化を開始しました。
まず第1作目は、台湾を代表する列車「自強号」のE1000を編集してみました。
「自強号」は台湾鉄路の特急に相当する列車で、台湾の主要幹線である台北-高雄の西部幹線、台北-花蓮・台東の東部幹線を中心に多く運行されています。

その中でも、このビデオに登場するE1000は、1996年に登場した「自強号」の最新型です。
機関車は南アフリカ製、客車は韓国製と製造国の異なる編成で、両端に機関車を連結したプッシュプルで運転されています。

本来であれば、このE1000自強号に台湾の最主要幹線である台北-高雄間を乗りとおしたかったのですが、今回の訪台の目的はこの「自強号」ではなく、旧型普通列車の「平快」にあり時間的な制約もあったため、台北-高雄のほぼ真ん中にあたる彰化で折り返しました。

ビデオの撮影も残念ながら台北-彰化のみとなってしまいましたが、途中試運転が繰り返される台湾新幹線の線路や駅なども撮ることができ、台湾新幹線開通直前の台湾の鉄道の様子を感じ取ってもらえる作品になったのではと思っています。

【動画】「自強号 E1000 台北→彰化」(15:31 30.9M)をダウンロード

複線区間で客車列車同士がデットヒートを繰り広げる!
(台湾双単線での追い抜きシーン)

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台湾の幹線区間である台北-高雄や台北-花蓮間などは当然複線電化しており多くの列車が走っています。
複線電化自体は珍しくもなんともないのですが、日本と違うのは、この複線が同一方向に走行可能なこと。
もう少しわかりやすく言えば、日本の複線は、基本的に下りと上りが明確に分かれていますが、台湾の場合は複線の2本の線路は、どちらも下りにも上りにもなることができます。
更に具体的に言えば、複線の2本の線路を同時に下りや上りに設定でき、2本の列車を同時に下りや上りに設定することができます。
このような区間を複線ではなく、「双単線」等と呼んでいます。

「双単線」は日本でも一部区間に導入されていますが、ターミナル駅周辺やごく限られた一部線区に限られ、前者はターミナル駅から異なる線区の分離区間、後者は路線障害を発生させたときの緊急対応用として対応されています。

またヨーロッパや韓国などでは「双単線」は、結構当たり前になっていて、路線や列車障害・路線保守作業などが発生したときに、残された片方の線路に上下列車を走らせることで全面的な運行停止を避ける仕掛けがなされています。

ところが台湾の場合、この「双単線」の使い方がちょっと興味深いです。
列車・路線障害・保守の回避としてだけ使用するのではなく、優等列車が普通列車を追い抜くときに使用されることがよくあります。
これもわかりやすく説明すると、普通列車が特急列車に抜かれるときは、日本では通常、普通列車が待避線のある駅に停車。その停車中に本線側に特急列車を通して、先の道を譲ります。
しかしながら台湾では、下り普通列車が下り特急列車に追いつかれそうになると、普通列車はなんとポイントを亘って上り線を走行し始めます。そして普通列車のいなくなった下り線を特急列車が走行。上り線を走行中の普通列車を走行しながら追い抜いていきます。
日本で言えば、複々線のような光景が、複線で見ることができます。

そんなシーンを、幸いにも今回の訪台中に一度だけ遭遇することができました。
もちろん動画でも収めていますので、下のURLからそのシーンをお楽しみ頂ければ幸いです。

動画:双単線区間での追い抜きシーン

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