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2006年7月 2日 (日)

青蔵鉄道開通! 世界最高高度を走る列車

昨日、2006年7月1日。中国に青蔵鉄道(せいぞうてつどう)が開通しました。

青蔵鉄道とは、中国西部の青海省「西寧」とチベット自治区首府「ラサ」を結ぶ鉄道で、総延長は1,956km。
全路線の約85%が4,000m以上の高地を走り、最高地点はなんと5,072m。世界で一番高いところを走る鉄道となります。
(ちなみにこの青蔵鉄道開通までの世界最高度を走る鉄道はペルーGalera駅の4,783m)

軌道の半分は永久凍土上に敷設され、年の平均気温はマイナス7度。酸素は平地の70%しかないため、この青蔵鉄道を走る列車は、カナダの航空会社ボルバルディアの技術を用いた与圧機能付の客車が使用されます。(まるで飛行機扱いです・・・)

同鉄道は、2001年に建設が決定され、同年着工されましたが、その工事は凍土や高山病と闘いながらの難工事であったと聞きますが、これだけの長い距離&高度の鉄道建設を工事開始から、たった5年で完成させるとは驚きです。

2006年7月1日の開業は、なぜか試験運行という言葉も使われているようですが、次の旅客列車が運行されている模様です。

・北京―ラサ(T27・T28) 
 →走行距離4064キロ、走行時間47時間28分

・成都―ラサ(T22/23・T24/21)
 → 走行距離3360キロ、隔日運行

・重慶―ラサ(T222/223・T224/221)
 →走行距離3654キロ、隔日運行

・西寧―ラサ(K917・K918)
 →走行距離2188キロ、隔日運行

・蘭州―ラサ(N917・N918)
 →走行距離1972キロ、隔日運

これらの列車は、テレビ放送などを見る限り、従来の中国鉄道と同様の外観が緑色の客車が使用されていましたが、将来はシャワー付個室寝台車やパノラマ車両を連結した観光用の豪華列車が運行を開始するとも聞いています。

ちなみに、現在日本人がこの青蔵鉄道に乗るには、チベット入域許可書が必要で、旅行会社が主催するツアーに参加しないと乗車は難しいようです。

<参考記事>
青蔵鉄道 - Wikipedia
asahi.com:青蔵鉄道の試運転、北京-拉薩など3路線運行へ - 人民日報
青蔵鉄道と太陽の都ラサの旅~高原列車で崑崙山脈を越える~ 西遊旅行のチベットの旅
青蔵鉄道で行く 遙かなる聖地ラサへの道9日間

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