スーパーレールカーゴが、ブルーリボン賞受賞!!
JR貨物が昨年(2004年)から、運行を開始した高速貨物電車「スーパーレールカーゴ(写真)」が、鉄道友の会から2005年ブルーリボン賞を受賞しました。
ブルーリボン賞は、鉄道友の会会員により、前年に登場した鉄道車両の中から、優秀と認めた1車両に与えられるものです。
歴代の受賞車両には、小田急ロマンスカーや寝台特急カシオペアなどデザインや居住性に優れた特急車両が選ばれることが多く、今回の候補車両の中には、九州新幹線「つばめ」という競合と思われる車両がいる中で、この貨物電車「スーパーレールカーゴ」が、同賞を受賞したというニュースには、大変驚きました。
貨物車両がブルーリボン賞を受賞するのは、同賞の長い歴史の中で初めてのことです。
「スーパーレールカーゴ」って?
従来、貨物列車と言えば、先頭に機関車があり長いコンテナ列車やタンク車などを牽引するものでした。
ただこの方式だと、動力が先頭の機関車に集中するため、重くて長い貨物列車は、どうしても加速が電車に比べ遅くなってします。
最近は強力な機関車が登場したことで、最高速度は電車特急と同じ120kmで走る高速貨物列車も存在しますが、信号などでいったん速度が落ちてしまうと、再び元の最高速度まで加速するのに時間を要してしまうようで、加速減速に優れた旅客電車から邪魔者扱いされる状態にあったと聞いています。
人間が乗る電車に邪魔者扱いされてしまう貨物列車も、その人間が暮らすために必要な物資を運んでおり、しかも地球温暖化問題が地球規模で叫ばれる現在、トラックや船に比べ、CO2の排出がものすごく少ない、地球に優しい物流手段です。
このような時代背景の中、地球に優しい物流手段の貨物列車が、人間の生活に必要な電車の運行を妨げることなく、しかもトラックよりも早く走ることができる新しいスタイルとして登場したのが、このM250系コンテナ電車「スーパーレールカーゴ」です。
「スーパーレールカーゴ」は、従来の貨物列車と異なり、全16両編成のうち、前後2両。計4両の車両に動力を分散した電車です。
電車なので、先頭の動力車を含め、すべての車両に31フィートコンテナを搭載することが可能です。
動力を分散したことで、従来の貨物列車に比べ、加速減速性能が向上し、カーブでの制限速度や最高速度を大幅に上げることに成功しました。
現在、この「スーパーレールカーゴ」は、東京貨物ターミナル-安治川口間で佐川急便専用列車として、1日1往復走行しています。
東京、大阪を23時頃出発し、終点には午前5時頃には到着してしまうため、一般の人の目に触れることが、ほとんどない車両なのですが、マスコミに何度も取り上げられたり、子供のおもちゃプラレールで発売されるなど、世間からの注目は、登場時から高かったと思います。
今回、「スーパーレールカーゴ」が、ブルーリボン賞を受賞したことで、世間のモーダルシフトへの関心が更に深まり、物流の環境問題をより多くに人に考えてもらえるきっかけとなればと思っています。
写真提供・・・長谷川浩之様
<関連サイト>
2005年 ブルーリボン・ローレル賞選定車両(鉄道友の会)
kqtrain.net(blog) 鉄道友の会、ブルーリボン・ローレル賞決定
Simplex's Memo:「スーパー・レール・カーゴ」、ブルーリボン賞受賞
鉄路的部落: M250系ブルーリボン賞受賞の意外



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