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2005年4月26日 (火)

わが国の鉄道安全神話が崩れてる・・・

4月25日に発生したJR西日本宝塚線の脱線事故。
被害にあわれた方、ご家族にこころよりお見舞い申し上げます。

こんな大きな鉄道事故がわが国で発生してしまったことに対し、ひとりの日本人として大変ショックに思います。
鉄道王国日本の鉄道において、最近事故が多すぎます。
東武線の踏み切り誤動作による死傷事故。土佐くろしお鉄道の列車暴走、衝突事故。そして今回の事故。

今回の事故の原因はまだ解明されていませんが、制限速度を30kmも超過した運転をしていたことが、本日までの調査で解明しているようです。

速度超過してしまった原因も、車両の故障かも知れないし、運転手に何らかの身体的異常が発生したかも知れないので、まだ何が悪かったと決め付けるわけにはいきませんが、私が個人的に気になったのは、オーバーランを起したことによる運転時刻の遅延があります。

運転手は、今回だけでなく昨年もオーバーランを起したと新聞等に記事があり、それが事実とすればそれは確かに技能不足であったのは否めません。
ただ、自分の技能不足により列車に遅延を発生させてしまったことに対し、必要以上のストレスを感じていたのではないでしょうか?

日本の鉄道は、技術力と定時運行の高さが世界への誇りでした。
その定時運行を求めるあまりに、企業としていつしか「安全」よりも「定時運行」に重みを傾けてしまっていたとはいえないでしょうか?
そして企業は乗務員に対し、「定時運行」維持を強く訴えるあまりに、必要以上のストレスを与え、「安全」への認識がおろそかになっていたとは考えられないでしょうか?

今年に入ってから立て続けに発生した「日本航空」の相次ぐ不祥事も、そのいくつかは「定時運行」を求めるばかりに、マニュアルが改悪され、乗務員に必要以上のストレスを与えていたのが起因であったという報道を見た記憶があります。

これは、私個人の現段階での一方的な考えであり、今回の事故原因が、「定時運行」に戻そうとした乗務員のストレスから来たものかどうかは解りません。

日本人の国民性なのかも知れませんが、公共交通機関に必要以上に「定時運行」を求めないことも、乗客の立場として考える必要があるのかもしれません。

人間。1分1秒を争う重要な場面など、普段の生活ではありえないはず。
今後このような事故が再発しないためにも、一人一人が冷静になって、真剣にその原因を突き詰める必要があるような気がしてなりません。

<関連記事>
運転士魂: マスコミにだまされるな!
iolog: 福知山線事故生還から二夜あけて。《脱線事故全記録》

2005年4月18日 (月)

山手線205系登場当時の写真

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昨日(平成17年4月17日)、山手線から205系と呼ばれる電車が引退しました。
ネット上ではこの山手線最後の205系を収めた写真が、色々なサイトで見れますので、私はあえて登場間もない頃の写真を掲載してみようと思います。

205系と言う電車が登場したのは1985年。私が中学を卒業した年の春のことだったと記憶しています。
当時はステンレスやアルミを未塗装でそのまま使用している電車と言えば、地下鉄か東急線しか存在しなかった時代で、当時の国鉄がステンレスの電車を山手線に登場させることは、すごく画期的なことであったと記憶しています。

まだまだ最新型車両ばかり追いかけることしか知らない、駆け出しの電車少年だった私は、有人の影響からカメラにモノクロフィルムを入れ、この205系を追いかけたことがあり、当時のアルバムから探し当てたのが上の写真です。
この時はまだ205系が数編成しかなく、営業運転していたのは確かこの1本のみ。他はウグイス色の103系が大量に走っていました。
掲げられているヘッドマークは、山手線開業100年を記念するもの。

山手線の205系は、私が登場から引退までを見届けた最初の電車になりました。

2005年4月11日 (月)

VSE初乗車!!(小田急新型ロマンスカー)

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昨夜、とある事情で夕方に湘南方面に出かける機会がありまして、その帰りに藤沢から小田急に乗り町田に出て、町田19:50発の「はこね42号」新宿行き、ロマンスカーVSEに初乗りました。

VSEは、今年(2005年)3月19日に登場した最新型の小田急ロマンスカー。
3世代振りに展望室を復活させた真っ白い車体は、鉄道ファンならず、一般の人からも注目度抜群です。
真新しい白いライトを輝かせながら、町田駅にVSEが進入してくる姿はインパクト十分。ホームにいた子供連れのお母さんが、新しいロマンスカーだよと、子供に指差しているシーンが印象に残りました。


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9号車の扉からVSEに乗りこむと、中は木目調で屋根が高く、とても落ち着いた雰囲気。
車内の真っ赤なシートは、気持ち窓側に向いて固定され車窓を楽しめるように工夫されています。
しかしながらシートを向かい合わせて使用すると、窓側が広く、通路側が狭くなることになり、「ハ」の字を逆さにしたような感じになり、通路を歩いていてもちょっと違和感があります。

「はこね42号」は定刻より少し遅れて町田駅を出発。
列車が動き始めると同時に、あの懐かしいミュージックフォーンをワンコーラス奏でました。
ロマンスカーのミュージックフォーンは、その昔ピーポー音と呼ばれ、ロマンスカーのほとんどがずっと鳴らしながら走り、周りにロマンスカーの接近をアピールしていましたが、20年ほど前に騒音問題でピタリと廃止されてしまいました。そのミュージックフォーンんが出発時だけでも復活したことを、当時を知る小田急ファンとしてとても嬉しいです。

車内放送の前にも、TVCMで有名なロマンスカーの歌のオルゴールが流れて、旅の雰囲気を盛り上げていました。(とは言っても今回の町田→新宿の乗車ではとても旅といえませんが・・・)

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私はインターネットで事前に展望室を予約していましたが、最前列ではなく前から4列目・・・
しかしながら通路側に人がいなかったため、通路側によって前を見ると、大きな窓から前面の景色が見渡せました。
夜なので、ほとんど景色は楽しめないのですが、時々通過する駅やすれ違う電車にVSEの真っ白いライトが反射しいている様は、最新ロマンスカーに乗っている優越感を感じさせてくれます。

町田を出発してすぐに、アテンダントのお姉さんがメニューを開きながら車内をまわります。
VSEの登場にあわせ復活したシートサービスです。
私は直ぐに呼びとめ、生ビールを注文しましたが、なんと町田の次の「玉川学園駅」を通過する前に、ビールが運ばれてきて、そのスピーディーな対応にびっくりしてしまいました。
ただ残念なことに昔の「走る喫茶室」にあったクールケーキなどのお皿で提供されるメニューはないようで、プレミアムコーヒーと呼ばれるメニュー以外はVSE以外のロマンスカーでも提供されるものばかりでした。
ただこのプレミアムコーヒーはガラスのカップで提供されます。これは昔の「走る喫茶室」を彷彿とさせる提供方法です。
メニューには紅茶もあり、これがどのように提供されるかは確認できませんでしたが、NSE時代の紅茶の香りがするロマンスカーまでの復活は現段階のVSEでは難しいようです。

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新宿までの所要時間はたったの29分。あっという間に着いてしまいました。
特にスピードが速いと感じた箇所はありませんでしたが、落ち着いた内装と快適な乗り心地のVSEは大変気に入りました。
新宿-箱根という80分程度の乗車時間でこれだけ豪華な車両を投入するとは、小田急の意気込みには恐れ入ります。
ただ唯一残念だったのは、展望席に座っていると、頭上にある運転席でノッチを操作する音が響いて聞こえることでしょうか?
運転席と展望席とを隔てる壁、屋根?が非常に薄くこのような音が響くのかも知れませんが、こればかりは以前のNSE、LSE、HISEではあまりこのような音が聞こえた記憶がなく、ぜひ改善していただきたいものです。

たった30分の乗車体験でしたが、今度はちゃんとした観光で再度VSEに乗ってみたいと思います。

*写真は、携帯電話での撮影のため、画質が悪く申し訳ございません。

<関連記事>
新型ロマンスカーVSEのディスプレイモデル
小田急ロマンスカー50000系VSE試運転風景「ブロードバンドムービー館」

小田急ロマンスカー50000形VSE試運転【ひとり汽車旅・のりものの旅】

海外鉄道旅行愛好者: 新型ロマンスカーVSE車登場!!


2005年4月 8日 (金)

地球の歩き方から「北米大陸鉄道の旅」発売される!


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北米大陸鉄道の旅

個人で海外を旅する人のバイブルとして有名なガイドブック「地球の歩き方
私も20年ぐらい前から活用し、今でも海外に行く時には結構お世話になってます。

この「地球の歩き方」には、以前から2つの鉄道版が存在していました。
ひとつは「ヨーロッパの鉄道」。もうひとつが「アメリカの鉄道」を中心に編集したものです。
この鉄道版が2002頃に大きな変化をとげ「地球の歩き方 鉄道の旅」シリーズとしてリニューアルされました。
シリーズには、ヨーロッパ全体を編集したものの他、フランスやイギリス、スイスなど、1国に的を絞ったものも登場し、より詳細な記事が掲載されるようになりました。
ところが、このシリーズにはヨーロッパの鉄道しかなく、従来からの「アメリカの鉄道」編はいつのまにかに本屋の店頭から姿を消し、地球の歩き方のラインナップから消えていました

やはり外国の鉄道というと、ヨーロッパしか興味を持ってもらえないのだろうか・・・・

いつの日か、地球の歩き方アメリカ鉄道編が復活を願っていたところ、なんと今年の2月にヨーロッパ編と同様に「地球の歩き方 鉄道の旅」に「北米大陸鉄道の旅」として、パワーアップして復活していました!

発刊から、それに気付くまで2ヶ月もかかってしまいましたが、早速購入しました。
昔はアメリカ本土の列車だけが対象でしたが、今回はタイトルのとおり、アラスカ・カナダ・アメリカ本土の列車の旅が紹介されています。
通年運行の列車、ツアー列車のほか、グランドキャニオン鉄道や登山鉄道など、インターネットでもなかなか紹介されることない、コアな鉄道も紹介され、「地球の歩き方 鉄道の旅」シリーズの中ではもっとも充実しているのではと思える内容です。

本の中に掲載されている写真も、どれも美しく、北米の鉄道の旅 バンザイ! と思わず叫んでしまいそうなぐらい気に入りました。

北米の鉄道は、ヨーロッパの鉄道と比べ、気軽に乗れるものは少ないですが、巨体の列車に乗って、ゆっくりと流れる広大な景色を眺める旅はとても贅沢かと思います。

多くの方が、この本を眺めて、北米の鉄道に興味を持っていただけたら嬉しいと思います。

<関連記事>
本サイト:ひとり汽車旅・のりものの旅 「さあアムトラック乗ろう!」 

2005年4月 3日 (日)

新型ロマンスカーVSEのディスプレイモデル

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3月19日から無事小田急の新型ロマンスカーVSEの営業運転が始まりました。
それを記念して、小田急では数々のVSEグッズを販売していますが、私が通信販売で買ってしまったのが写真のディスプレイモデル。
小田急は以前にも引退したロマンスカーNSEのディスプレイモデルを販売したことがあり、これはその第2弾といったところでしょうか?
VSEの方は限定数5000と言うことでしたが、まだオフィシャルの小田急オリジナルグッズ販売サイト「レイルファン小田急」を覗いた限りでは、若干在庫が残っているようです。
このほかにも、鉛筆、消しゴム、プラレール、チョロQなど、VSE就航を記念したグッズが沢山販売されています。
それにしても、こんなに沢山のグッズを販売するとは、小田急のVSEに賭ける意気込みを感じてしまいます。

そういう私は、VSEが営業運転を開始してから、まだ1度も乗車はもちろん、見にも行ってません・・・


ところで、当ブログの本サイト「ひとり汽車旅・のりものの旅」と相互リンクしている「スリットカメラ鉄道写真館」さんから、VSEの画像が追加された旨のご案内が届きました。
スリットカメラとは、カメラを列車の真横が写る様に構え、列車の走行スピードと同じ速度でネガを回して撮る技法です。
つまり列車全体が長い1枚の写真として表現することが出来、列車のスピード感や窓に映る乗客一人一人の表情なども写し取ることが出来ます。
VSE以外にも小田急では既に引退したNSEやSSEなどのロマンスカーのスリット画像なども公開されていますので、ぜひ一度お尋ねになってみてはいかがでしょうか?

スリットカメラ鉄道写真館

2005年4月 1日 (金)

イギリスの鉄道ビデオ第1弾は
現代版フライングスコッツマン

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先日のイギリス鉄道旅行で乗ってきた、見てきた列車の紹介が一通り終わったところで、今度はビデオの公開を始めました。
今回の旅行では、1時間20分分もビデオを撮ってきました。
その中から先ず第1弾として、「現代版フライングスコッツマン」を公開しました。

フライングスコッツマンは、ロンドンとエディンバラを結ぶイギリスで一番伝統ある名列車です。
しかしながら残念なことに現在では、時刻表からその伝統の名前は消えてしまいましたが、フライングスコッツマンが守ってきたロンドン10時発のエディンバラ行きの列車は健在です。

1993年に始まったイギリス国鉄の分割民営化で、現在ロンドン-エディンバラ間を運行するのはGNER。
このGNERの車体には、かつてのフライングスコッツマンのルートを走っていることが表示されています。
車内のサービスも伝統列車を受け継いだことに恥じることのないものでした。

約5分10秒のビデオの中に、現在版のフライングスコッツマンを収めてみました。

ビデオは下記URLからお尋ねください

http://homepage3.nifty.com/kishanori/broadband/broadband_index.htm

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