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2005年3月28日 (月)

イギリスの列車8「ヴァージントレインその2」

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ヨークの鉄道博物館で、新幹線0系を見た後、やはりどうしてもヴァージントレインの「ペンドリーノ」が乗りたくて、マンチェスター経由でロンドンに帰ることにしました。
ヨークからロンドンへは、GNERの特急でたった2時間の距離。まっすぐ帰れば17時すぎにはロンドンに戻れる場所です。
今回の旅行ではロンドン観光を全くしていなく、17時にロンドンに戻れれば、少しは観光が出来るとは思ったのですが、やはり私は鉄道旅行愛好者。ロンドン観光よりもヴァージントレインの「ペンドリーノ」を求め、迂回ルートでロンドンを目指すことにしました。

今回ロンドン発のヴァージントレインでは、運悪く「ペンドリーノ」以外の車両にあたってしまいましたが、その列車に乗ってすれ違うのは、悔しいことに「ペンドリーノ」ばかり・・・
マンチェスターに戻り、ロンドン行きを数本待てば絶対に「ペンドリーノ」に乗れる!
その想いだけで、ヨークからマンチェスターまで再び戻ってきました。

マンチェスター駅に着くと、やはりと言うかロンドン行きのホームには「ペンドリーノ」が停まっていました。
やっと乗れる!嬉しくて嬉しくて、そして少し興奮しながら、ロンドン側に連結されているファーストクラスに乗りこみました。

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ファーストクラスは、大きな木目のテーブルが目立つ落ち着いた雰囲気。
車両入り口の自動ドアには洒落たボタン、座席指定の有無を表すLEDが各座席に付き、そして座席にはイヤホン式のオーディオまで設置され、ハイテク満載な感じです。
程なく出発時間となりましたが、3両ある1等車には自分ひとりしか乗車がありません。

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しばらくして、女性の車掌がチケットを拝見にきて、こう告げました。
「ファーストクラスの乗客はビュッフェでコーヒーなどお好みのドリンクを差し上げます」って・・・・・
そうなんです。噂のヴァージントレインの機内食並の食事サービスは、「ペンドリーノ」でもおこなわれていませんでした。
それどころか、行きの希少価値な列車と同様。車内販売すら回ってこないのです。
1等車の車内には、サービスコーナーの跡らしきものがあり、きっと昔はここで乗客が好きなドリンクをチョイスすることが出来たのだろうと思うと、悔しくてなりません。
世界最高レベルの車内サービスがあると信じていたヴァージントレインは、食事どころか車内販売も回ってこない、ただ車両が新しいだけの列車になっていたのです。

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結局、飲まず食わずで、ロンドンユーストン駅に到着。
しかも私の乗った列車は、マンチェスター-ロンドンをまっすぐ進まず、途中で迂回するルートを通り、所要時間が4時間もかかりました。しかも途中からほとんどスピードが出ませんでした
憧れの「ペンドリーノ」には乗れましたが、こんなサービスが皆無な列車には、もう好んで乗りたいとは思いません。
期待していただけに、とても残念です。

*注意
平日ロンドンを発つ朝早い列車には食堂車マークがついているので、もしかしたらこれらの列車では、車内食サービスがあるのかもしれません。

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コメント

少々前の残念な体験だったようですが、2009年8月にグラスゴー~ロンドンユーストン間でペンドリーノに乗車しました(所要4時間半)。ファーストクラスの車内サービスは実施されていました。
発車後は軽食(ボックスミール)、アルコールを含んだドリンクのワゴンサービスがあり、途中17時以降は乗務員も増えてメニューを配られ、ホットミールのシートサービスも行われました。食後はフルーツやチーズのサービスも行われ大満足でした。
ユーロスターの食事ほどの本格的ではありませんでしたが美味しかったです。
 何故か新聞やオーディオサービスはありませんでしたが・・・。
食事サービスは平日のみで週末や祝日は簡単なドリンクサービスのみ。ホットミールのサービスは朝と夕刻の特定の便になります。ホームページにサービスの案内と時刻表にホットミール提供便のマークが付いています。
英国の鉄道会社でも最高位、欧州の中でも上位のサービスと思います。
是非次の機会はホームページを確認の上乗車されてみては?。便によっては予約がお勧めです。

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