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中国鉄路に乗ってみよう!第14話 »

2005年1月 8日 (土)

さあ「直達特快」に乗り込もう!
中国鉄路に乗ってみよう!第13話

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2004年7月17日(土)

上海で中国最初の朝を迎える。
昨日中国に上陸してから何も食べていないので、かなり空腹である。
身支度を簡単に整え、ホテル1階のレストランに向かい、宿泊費に含まれている朝食をとった。
朝食はバイキング形式、お粥が少しあった程度で品揃えは万国共通。美味しいと思うものは特になかった。
レストランの客はほとんどがツアー客と思われる人で、日本人が多いようだ。
寂しいことに私のように一人で食事している人はほとんどいなかった。

今日はいよいよ中国鉄路の「直達特快」北京行きに乗車する日である。
「直達特快」は、2004年4月18日に行われた「第5次大提速」と呼ばれるダイヤ改正で登場した中国最速の種別で、北京を中心に19往復の列車が存在し、全て軟臥と呼ばれる1等寝台車で編成された夜行列車で、最速160kmを誇る。
上海-北京間には、このうち5往復の列車が運転され、19:00発の列車番号「Z14次」を最初に、7分おきに19:28まで5本の「直達特快」北京行が連続して出発していく。(2004年7月現在)

私の乗る「直達特快」北京行きは、19:00発の「Z14次」。朝食を食べてもまだまだ時間が残っている。
夏の暑い上海市内をあちこち歩き回るのも辛いので、昨日夜景しか見ることの出来なかった外灘(バンド)と、一瞬の乗車で終わってしまったリニアモーターカーの再乗車、そして最新の地下鉄である3号線(明珠線)を訪ね、上海での時間を潰していた。

【上海駅待合室】
直達特快に乗車するために上海駅に到着したのは16:30頃
19時の列車に乗るにはちょっと早すぎる到着ではあるが、訪中最大の目的である列車への乗り遅れ防止と、夏の厳しい日差しから逃げるために早めに到着した。

上海駅は相変わらず多くの人で混雑していたが、私は駅舎右側にある「軟席軟臥専用待合室」に入る。
ここは軟席(1等車)か軟臥(1等寝台)のチケットを持っている人専用の待合室で、入り口で係りのお姉さんに切符をチェックされる。
お姉さんが切符をチェックしているあたりは多くの人で混雑していたが、中に入ってしまうと外の喧騒とは別世界で、冷房の効いた室内には、多くの人がソファーでくつろぎながら列車を待っていた。
その数、およそ200人以上と思われるが、それだけの人数が入ってもまだ誰もがゆったりと列車を待てるだけのソファーが用意されているほか、売店や喫茶コーナーもあった。
待合室には、LED式の出発案内板があり中国語、英語、そしてなんと日本語が交互に表示され、乗客はこの案内板で自分の列車の改札が始まるまで、待合室でのんびりと過ごすことになる。

一昔前は中国鉄路の軟席(1等車)と軟臥(1等寝台)がと言うのは、かなり特別なもので1列車に数両しか連結されていなかったり、乗客も外国人か一部の裕福な中国人だけのための特別なものだったと記憶している。
しかしながら、これから乗車する直達特快は全車軟臥(1等寝台)であり、しかもその直達特快が7分おきに北京に向け出発していく現状を見ると、もはや現在の中国において軟席(1等車)や軟臥(1等寝台)は特別なものではなくなったようである。

私の乗る「Z14直達特快北京行き」の改札が開始されたのは18:15.
LEDの「ただいま改札中」という日本語表示を確認し、改札へと続くエスカレータの脇にいたお姉さんにチケットを見せ、待合室の上のフロアに向かった。
上のフロアは一般の待合室だったようで、凄い数の人が列車を待っていた。しかし改札らしく物がなかったので、私と同じく「軟席軟臥専用待合室」から出てきた人の流れに身を任せ、別のエスカレータでさらに上のフロアに上がった。
この3階にあたるフロアも大きな一般待合室のようで、待合室の一番端に列車ごとに分けられた改札口が見える。
人々は自分の乗る列車の改札が始まるまで、おもいおもいのスタイルで待っているようだった。
改札口の一番端に「Z14次」の文字を見つける。
全ての車両が軟臥(1等寝台)である「Z14直達特快」では、この一般待合室で列車を待つ人はいなく、1階の「軟席軟臥専用待合室」から出てきた人たちが次々と改札口の中に入っていく。
改札口の入り口に立つ女性に切符を見せると、少し前の日本と同じように切符に「凸型」のパンチを入れられる。

改札口を無事越えるとホームの上をまたぐ跨線橋に出る。跨線橋の窓からは眼下に列車のが見え、いよいよ中国鉄路に乗れることに少し興奮する。
ホームに降りる階段には、列車番号が掲示されており、「Z14次」の文字は8番ホームに見つけることが出来た。
階段を降りていくと、白い車体に青い帯をまいた「直達特快」の姿が見えてきた。

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