さよならブルートレイン 「あさかぜ」「さくら」
いつかはこんなニュースが入ってくるだろうと思っていましたが、ついに現実になりました。
そのニュースとは、ブルートレイン「あさかぜ(東京-下関)」と「さくら(東京-長崎)」が、来年2005年3月を持って廃止されるとのこと。
<ブルートレイン>「あさかぜ」「さくら」来春引退
「あさかぜ」。
鉄道にあまり興味ない方でも、その列車の名前をご存知の方は多いと思います。
東海道新幹線開通前に登場したブルートレインを使用した最初の列車です。
列車と言えばまだ茶色や青い古めかしい客車が全盛の時代に、新星のごとく登場したブルートレインは、エアコンはもちろん個室寝台や食堂車を連結し、登場は「走るホテル」と呼ばれ、人々が憧れる豪華列車として一世を風靡し、チケットをなかなか取ることの出来ない人気列車として君臨していました。
「さくら」もブルートレイン化の時期は、「あさかぜ」より遅かったものの、日本の鉄道史に古くから登場する伝統ある列車です。
しかし1970年代中盤ごろから続いた新幹線網の充実。更には航空利用の一般化の波に、ブルートレインは乗客の減少に悩まされることになりますが、新型車両の登場や寝台の2段化などが行われ、ブルートレインブームと呼ばれた1982年ごろ、東京駅から出発していたブルートレインは、次の9本があり、当時小学生だった私の憧れの的でした。
今の「あさかぜ」「さくら」は・・・
現在使用されている車両が30年近く前のもの。
北海道行きのブルートレインである「北斗星」や「トワイライトエキスプレス」のような豪華さも全くないこと。
所用時間・値段などを考慮しても、列車のメリットが出にくい事など・・・
現状の「あさかぜ」「さくら」の取り巻く環境を考えると、廃止は悔やまれますが、ある程度仕方がないというか、よくここまで残っていたかとも正直思ってしまいます。
ただ機関車が客車を引っ張ると言う、鉄道が登場してから続いている列車と言う昔ながらの風格を持つ列車が消えていくことは、鉄道好きとして非常に悲しいニュースでした。
日本の経済成長ともに、人々の移動に対するニーズも当然大きく変ってきました。
そのニーズに今の「あさかぜ」と「さくら」が、相当前からあわなくなっていたことは十分認識していましたが、ついに廃止というニュースが聞こえると、感極まるものを感じます。
幸いなことに来年(2005年)3月以降も、東京駅からはたった1本だけですが、九州行きブルートレインが残ります。
「はやぶさ(東京-熊本)」と「富士(東京-大分)」。
現在は別々の列車として東京駅を出発していますが、3月以降は併結運転となり一緒に東京駅を出発していくようになるようです。
しかしいずれ早い時期に、今回東京駅発のブルートレインとして唯一残ることになった「はやぶさ」「富士」にも存続の検討がなされる時が来ることでしょう。
その際には廃止という方向ではなく、所要時間が長くても鉄道の旅を楽しめる「北斗星」や「トワイライトエキスプレス」のような、鉄道好きだけでなく、一般の方にも選ばれる列車にグレードアップして頂き、東京駅から鉄道本来の風格を今も伝える機関車牽引の列車の灯火が消えることがないよう、検討していただけたらと願っています。
-参考-
<1982年ごろの東京駅発ブルートレイン>
・16:30「さくら」長崎・佐世保
・16:45「はやぶさ」西鹿児島
・17:00「みずほ」長崎・熊本
・18:00「富士」西鹿児島
・18:15「出雲1号」浜田
・18:30「あさかぜ1号」博多
・19:??「瀬戸」宇野
・19:??「あさかぜ3号」下関
・20:??「出雲3号」「紀伊」出雲市・紀伊勝浦
<現在(2004年初冬)の東京駅発ブルートレイン>
・16:56「富士」大分
・18:03「はやぶさ」「さくら」熊本・長崎
・19:00「あさかぜ」下関
・21:10「出雲」出雲市
・22:00「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」高松・出雲市
*サンライズはブルートレインではなく、電車型寝台列車
[サンライズエキスプレス乗車記]
<2005年3月以降の東京駅発ブルートレイン>
・「はやぶさ」「富士」熊本・大分
・「出雲」出雲市
・「サンライズゆめ」「サンライズ出雲」広島・出雲市
<関連BLOG>
mattoh: 永遠の旅路へ~ブルートレイン
いつかどこかで: ブルートレイン<あさかぜ><さくら>引退
Terminal-DYasu: ブルートレイン「さくら」「あさかぜ」廃止へ
大きくなったら電車の運転士になる。: 「あさかぜ」「さくら」来春引退
Milestone: <ブルートレイン>「あさかぜ」「さくら」来春引退
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