世界の終着駅(テルミニ)へ
日経夕刊で毎週「世界の鉄道」を紹介している櫻井寛氏の最新版です。
先日、出張の際、羽田空港の本屋さんで見つけて、飛行機ので読み始めた本です。
冒頭には、鉄道旅行記界の巨匠で、2003年2月26日に亡くなられた故宮脇俊三氏への想いが語られており、故宮脇氏は終着駅が好きで特にローマにあるテルミニ駅がお気に入りであったことが、本書のタイトルに影響を与えたことが綴られています。
*テルミニとは、イタリア語で終着駅のこと
内容としては、日経夕刊に掲載されたものを加筆したもので、世界各国50の終着駅を中心とした駅が、写真を交えて紹介されています。
自分の行ったことのある駅も、いくつか掲載されていて、訪問時を思い出しながら楽しませていただきました。
また特に印象的だったのが、メキシコ。
最近急激な鉄道離れが進み、たった5年余りの間に貨物鉄道を除き、ほとんどの列車が廃止されてしまったとのこと。
首都であるメキシコシティーの玄関駅から出発する列車は既にない。
メキシコは各都市に鉄路が繋がり、ほとんどの場所に列車で行けたらしいのですが、バスとの競争に負け、たった数年でほぼ全廃に追い込まれたとは、驚くばかりです。
幸いなことに有名なチワワ太平洋鉄道は、まだ健在なのが、唯一の救いです。
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コメント
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民営化で旅客列車が全滅したのは本当に残念
生きたプルマン博物館としてヘビーウエイトから殆ど全部のタイプの寝台車が走っていました
http://www.cafe-mexico.com/alacarta/topics/2002/topic020820.html
投稿: どら猫 | 2007年7月 2日 (月) 10時10分