【鉄道本紹介】鉄馬は走りたい
最近読んだ鉄道本で面白いと思った本をご紹介します。
「鉄馬は走りたい」
日本でもかつて鉄道の走っていた跡を訪ねる「廃線巡り」が静かなブームですが、お隣朝鮮半島での南北分断という違った意味で休止に追いやられてしまった軍事分界線をまたいで走っていた4つの路線の現状を精力的に取材された紀行文です。
2000年6月に行われた南北会談で再建が決定された、ソウルー平壌ー新義州(北朝鮮ー中国国境)を結んでいた京義線。その韓国側と北朝鮮側の列車に乗ったレポートや、韓国側の再建工事の様子なども記されています。
面白い趣向として、南北分断前の昭和16年当時の時刻表等の資料を参考に、日本統治時代の鉄道旅行を本の中に再現させたユニークな紀行もあり、かつて日本から大陸へと続けて鉄道旅行が出来た時代の疑似体験も面白いです。
タイトルの「鉄馬」とは列車のこと。
韓国側の鉄道分断地点に「鉄馬は走りたい」と南北朝鮮統一を願った看板が立っているとのことから、本のタイトルにされたそうです。
著者の小牟田氏が昭和50年生まれと私より若いのも、ある意味驚きました。
小牟田氏は鉄道ジャーナル誌などに、海外の鉄道紀行を多く公開されており、その行動力には尊敬してしまうと同時に、海外鉄道旅行愛好者の私から見れば、とても羨ましく思えます。
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