中国新幹線 台湾に続いてほしい
中国、北京-上海間に計画されている「中国新幹線」
北京オリンピック開催の2008年に間に合うように建設が予定されていると聞いていますが、まだその建設について、受託国が決まっていないようです。
中国新幹線に対し、提案をしているのは「日本の新幹線」「フランスのTGV」「ドイツのICE」
先日、フランスが受託したような報道がなされましたが、正式にはまだどことも決まっていないようです。
外国への高速鉄道輸出については、フランスのTGVの実績が多く、スペインやこの春開業する韓国新幹線「TGV」に使われるほか、アメリカの高速列車「アセラ・エクスプレス」もスタイルや構造が大きく変わっているものの、TGVの技術を使っています。
その他にも、英仏海峡を越える「ユーロスター」や、欧州の国際特急「タリス」もTGV系です。
ドイツのICEは、アメリカへ試験的に持ち込み、営業運転まで行なったものの導入には至らず、まだ輸出実績はありません。(デモで韓国で車両展示を行なったこともありました)
そして、わが国の新幹線は、「台湾新幹線」で採用が決まり、先日車両も完成。日本の新幹線の海外輸出第一号となりました。
「日本の新幹線」と「フランスのTGV」「ドイツのICE」には、それぞれ特徴があります。
「日本の新幹線」→「電車」
「フランスのTGV」→「機関車」
「ドイツのICE」→「機関車」と「電車」両方あり
「電車」タイプの車両は、日本のように都市が近距離に分布し、停車駅が多くなる場合に、加速・減速でその優位性を発揮できます。
「機関車」タイプの車両は、どうしても加速・減速に弱く、停車駅の多いパターンには向かず、目的地までノンストップタイプに適しているものでないでしょうか?
中国は、日本と同じように都市が比較的近距離に分布していると理解してます。
ぜひ「台湾」に続き「中国」でも、新幹線が採用されないかと、期待&応援をしています。
外国への車両輸出については、また別の機会で記事にしてみたいと思います。
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中国は、高速鉄道の2008年の北京~上海全通を諦めて、
同年度中の北京~天津および南京~上海等の部分開業を
目指すことになった様です。あれだけ受注に時間かけてる
からねえ。もしかしたら全通は何年後になるか分からない、
サッカーW杯の中国開催の時だったりして…。
>ってか、「中華の星」が時速200Km/hを突破しているのだか
>ら、新幹線要らないでしょ。
国際標準軌の時速200キロから300キロは、車体や信号設備の
改良を含めて、その技術開発は結構大変ですよ。新幹線は
もちろん、TGVやICEだって開発に時間掛かってるし。
中国はしばらくの間、KTXの具合を見てから、最終的な
結論を出すんじゃないでしょうか?
投稿: スレタイ職人 | 2004年4月21日 (水) 20時26分
JRも、新幹線技術の流出を恐れているし。
中国は車両だけ新幹線で、レール・信号方式は他から買うという。分割受注だ。
しかし、JRは車両・レール・信号方式を一括受注しか承諾しない。
中国は車両を一編成だけよこせと言っている。
つまり、後は自分たちでコピーを作るという事だ。日本の利益は少ない。
それに、もし中国版新幹線が事故を起こし、その責任を迫ってきたらどうするか?
戦争・靖国問題を持ち出すことも否定できない。
JR東海は消極的だが、他のJR・政治家は積極的なので不安だ。
ってか、「中華の星」が時速200Km/hを突破しているのだから、新幹線要らないでしょ。
北京オリンピックに間に合わすと言っても、上海~北京間は約1300KMある。
1964年の東海道新幹線515KMの工事に5年掛かっている。
東海道新幹線の2倍以上の距離を4年未満でやるのは不可能なのでは?
「北京オリンピックに間に合わす」のは建前とよく聞く。
まぁ、人件費の安い中国。人海戦術でいけるかもしれないが。
投稿: | 2004年4月16日 (金) 13時50分
中国への輸出はどうでしょうね?
技術的には輸出に積極的ですが、商業的には中国にうまく買い叩かれるという理由であまり乗り気ではないという話を聞きましたが。
投稿: スコッチ刑事 | 2004年2月29日 (日) 15時53分
騒音の面でも車輌の軽い電車方式の方が優位となります。
優位性の一例としてブレーキの話を・・・。
新幹線は停車時には摩擦ブレーキを殆ど使わず電気ブレーキを使用し摩擦ブレーキ関係のメンテナンスコストを低減しています。300系以降の車輌は電力回生ブレーキを採用し、省エネにも貢献しています。
TGVの台車は付随車でもディスクブレーキが5~6枚付いており台車自体の重量は動力台車と変わらないほどの重さだそうです。メンテナンスも大変らしいです。
新幹線が不利なのは信号システム・車輌の導入コストが高いことでしょうか・・・?
投稿: | 2004年2月26日 (木) 12時49分